構造
ATELIER ZEROはツーバイフォー工法(枠組壁工法)をメインに施工しています。
北米で生まれたこの工法は、2インチ×4インチの規格材を中心に組んで「枠組」を作り、構造用面材を接合し、床、壁、屋根が一体となった「六面体構造」を形成します。
これは自動車や飛行機等と同じ「モノコック構造」と呼ばれ、地震の力を一点に集中させず、建物全体に分散させ、変形や倒壊を防ぎます。
ここ近年の、度重なるマグニチュード7~9の震災に対しても、ツーバイフォー工法の住宅の95%以上が当面補修をしなくても居住に支障がない事が証明されています。
地震保険についても一般木造住宅に比べ約半分程度の掛け金で済みます。
また、高い耐火性能を誇り、特別な設計・施工をすることなく「省令準耐火構造」に適合します。木造でありながら火災保険料が、鉄筋コンクリート、鉄骨の戸建住宅と同等の金額になります。
以上、様々なメリットを持つツーバイフォー工法ですが、強度を確保するためにプラン上の制約が多少出てきます。ご要望に合わない場合は、進化形の在来工法(木造軸組工法)でご提案させて頂きますのでご相談下さい。
断熱・気密
ATELIER ZEROは外断熱工法をメインに施工しています。
外断熱工法とは、風船で建物をすっぽりと包むような方法です。そのため気密層と断熱層に切れ目がなく、気密性能と断熱性能を上げやすくなります。
また、外壁面が室内環境とほぼ同じ状態になる為、外壁の耐久性が大幅に向上します。将来の生活様式の変化によるリノベーション等の時、外壁の木材が、ほとんど腐敗していない状態を維持する事が出来ます。
標準仕様は、基礎断熱厚さ84mm(硬質ウレタンフォーム、アキレスウレタンボード)、気密フィルム厚さ0.2mm、そして外壁断熱材はトップクラスの性能を誇るフェノールフォーム厚さ60mm(ネオマフォーム)としています。
またフェノール樹脂は熱硬化性で、熱に強く燃えにくい特性があります。炎をあてても炭化するだけで、燃え上がることはありません。
2022年より天井はブローイングウール18k厚さ400mm、サッシはトリプルガラス入りを標準仕様としています。
この仕様で、外皮平均熱貫流率(UA値)0.30前後、気密性能(C値)0.2~0.5前後となります。(プラン、窓の面積で前後します。)
ご要望で、より性能を上げたい場合には、オプションでネオマフォームを100mm化、土間断熱の追加、また今話題のゼロエネルギー住宅の場合は、さらに外壁軸間89mmの追加断熱を御提案し、外皮平均熱貫流率(UA値)を0.20前後まで高められます。
暖房・換気
暖房は、ご希望、地域条件により、ガス、電気、灯油を使い分けて、より有利な方式をご提案しております。
換気方式は通常、第三種換気システム(自然給気・強制排気)を採用しています。給気は地熱を利用して温める(※夏期は冷却する)アースチューブ方式を採用しています。
また、オプションとして、ガデリウス社の第一種熱交換換気システムもご用意しておりますので、興味のある方は、ご相談ください。